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長岡 鋭
Radiat.Prot.Dosim., 18(4), p.221 - 228, 1987/04
被引用回数:7 パーセンタイル:60.01(Environmental Sciences)純Ge検出器、NaI(Tl)シンチレーション検出器、高圧電離箱による同時測定を行い、12階建コンクリートビル内における線及び宇宙線線量率の一般的分布パターンを明らかにした。一般に窓からの距離が長くなるほど線線量率は上昇し宇宙線線量率は下降する。窓から十分離れると両者とも飽和値を示した。一方ビル内での高度分布は、線線量率は階や部屋毎に全く無系統的な値を示した。これは室内線線源の主なものである壁材や床材の違い、構造の違いによるものである。また宇宙線線量率は屋上近くで比較的大きく変化し、階下になるほど徐々に下がる傾向を示した。これは上階部及び屋上の床材により宇宙線中の低エネルギー成分が急激に吸収されたからである。これらの分布パターンは、今後行う屋内線量率測定評価に有用な情報を与えるものである。
長岡 鋭
Radiat.Prot.Dosim., 18(2), p.81 - 87, 1987/02
被引用回数:5 パーセンタイル:50.7(Environmental Sciences)米国環境測定研究所(EML)と原研(JAERI)とでそれぞれ独立に開発された環境線線量率測定法(EML法及びJAERI法)とを相互比較するため約100地点における同時測定を行った。EML法は純Ge検出器にストリップ法を適用したものである。JAERI法はスペクトルー線量変換演算子法(G(E)関数法)に基づくもので本論文では3球形及び44$円$筒形NaI(Tl)シンチレーション検出器に適用した。全く独立に開発された方法を異なる検出器に適用したにもかかわらず、両方法による線量率結果は非常に良い一致を示し、両方法の信頼性、補正の適切さを確認することができた。両測定結果の間に生じた若干の差異は、主に検出器の感度の線入射方向依存性に由来するものと考えられる。
長岡 鋭; 坂本 隆一; 森内 茂
JAERI-M 84-003, 30 Pages, 1984/02
スペクトル-線量変換演算子による線量評価のための純Ge半導体検出器用G(E)関数を決定した。検出器は、有効体積106cmの同軸形で、線量変換対象とする線エネルギー範囲は40KeVから3MeVである。今回決定したG(E)関数は、環境線測定用純Ge検出器のものであり、照射線量単位における評価精度は全体にわたって約5%であった。この線量評価法自体、極めて簡単かつ高精度の手法であるため、今後、環境線の線量評価に活用できる。